好きなものだから

 

子供の頃、何か習い事をしていましたか

 

私は、バレエを習っていました

母に連れられてバレエ教室に見学に行った事がきっかけでした

可愛らしいレオタードとピンクのバレエシューズを身に着けたレッスン生が目に飛び込んできました

バーを使ってのレッスンやフロアでの踊る様子を見ているうちにすっかりその気になったのでしょうか

先生が、「一緒にレッスンしてみる?」と聞いてくださった時に迷わず頷いてました

五歳の時でした

 

それから毎週、日曜日の午前中はレッスンに通いました

発表会が近づくと午後もレッスンです

1回の発表会で何曲も踊るので振付を覚えるのが大変でしたが

それでも楽しくてしかたがありませんでした

 

そんな私ですが、実はコンプレックスになっていることがありました

レッスンの最初と最後に行う柔軟体操です

身体が硬く、前屈しても体が足にピタッとつかないのです

先生にいつも背中を押してもらってどうにかつくという感じでした

柔軟体操は苦手だったけどレッスンは楽しくて

発表会の舞台で踊るのも好きで、中学生になるまで続けました

 

ずっと後になって、母からバレエを習わせようと思った訳を聞かされました

それは、小さい頃ものすごい人見知りだったそうで

そのことを心配した母が「舞台で踊るようになれば少しは直るのでは」と思ったそうです

 

たしかに、舞台で踊る時は全く平気でした

舞台袖で出番を待つときもたくさんのお客さんの顔が見えてわくわくしていたことを覚えています

ただ、普段はというと一番前に出るよりは後ろで大勢の中にいる方がいい

そんな子供でした

好きなものだから、厳しいレッスンを続けられたし

人前に出る怖さとかも感じなかったのでしょうね

 

その人見知りですが、大人になるにつれて少しずつ解消されてきました

それでも今もできれば一番前には出たくないという気持ちはあります

いつだったか、職場でその話しをしたらある人から

「人見知りって言って良いのは30歳までだよ」と言われました

はい、その時30歳はもうとっくに過ぎておりましたね

 

バレリーナ

投稿者プロフィール

外山佳子
外山佳子
くれたけ心理相談室(江東支部)心理カウンセラー

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